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リスク寄与度を均一にする「リスク・パリティ・ポートフォリオ」

最近の状況ですが、横ばいが続いており、可もなく、不可もなくといった感じです。 債券価格が下がって、金利は上がる!なんて記事を何度も書いてきましたが、どうもそのような気配はありません。 でも、今のような低金利が続く状況をおかしいと思っていることに変わりはありません。 引き続き、債券ベア投信を買い続けていく所存です。 ----- さて、今日は、リスク・パリティ・ポートフォリオを考えてみようと思います。 ポートフォリオのリスクは、複数の資産がもつボラティリティ(標準偏差)とそれぞれの共分散と各資産の組入比率から算出されます。 このポートフォリオのリスクが最小になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを「最小分散ポートフォリオ」と言います。 一方、「リスク・パリティ・ポートフォリオ」は、各資産のポートフォリオに対するリスク寄与度が均等になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを刺します。 「リスク・パリティ・ポートフォリオ」については、こちらのブログで何度も説明されており、前から気になっていました。 Masaoの「ハーバード流投資術」-資産運用をアツくしよう! http://masaolog.com/ すごく簡単なレポートがありました。 An Introduction to Risk Parity - Hossein Kazemi http://people.umass.edu/~kazemi/An%20Introduction%20to%20Risk%20Parity.pdf レポートでは、 資産Aのリスク寄与度 を算出するには、以下の式で、ということです。 資産Aの組入比率 × [{(資産Aの組入比率 × 資産Aの標準偏差の2乗) + (資産Bの組み入れ比率 × 資産Aと資産Bの共分散)} ÷ ポートフォリオの標準偏差] 資産Bについてもリスク寄与度を算出し、それぞれのリスク寄与度が均等になった組入比率で作成したポートフォリオが「リスク・パリティ・ポートフォリオ」となります。 レポートでは、「Barclay Capital Global Bond Index」と「MSCI World Equity Index」を使った「リスク・パリティ・ポートフォリオ」を例として出しています。 このレポートの結

2013年、年始のリバランスを実施しました。

今日は先週から進みていた年始のリバランスについて書いておく。
なお、2012年12月末のポートフォリオ構成比率はこちらで確認してほしい。

株式が48.73%、債券が17.77%、REITが15.86%、FXが4.77%、現預金が12.87%。

2012年12月末に比べると、債券を10%減らし、その分REITを増やしている。株式、現預金の増減については、年末年始のイベントでの出費と若干の評価益によるものと考えられる。


日本が31.12%、先進国が36.41%、新興国が14.83%、その他が17.64%。なお、その他にはコモディティ、FX、現預金が含まれている。

地域別に見ると、日本の比率を下げ、先進国を増やしている。その他は特に大きな変更はない。


各地域、資産別にみると日本株式が22.26%、日本債券が0.69%、日本REITが8.17%、先進国株式が16.29%、先進国債券が12.43%、先進国REITが7.70%、新興国株式が10.18%、新興国債券が4.65%、コモディティが0.00%、FXが4.77%、現預金が12.87%となっている。

資産クラス、地域の組み合わせでみると引き続き日本株式の構成比率が大きく、次いで先進国株式となる。大幅に変動したのは日本債券と各国REITで、日本債券は昨年末より6.0%減らし、ほぼ0%とした。さらに0.69%も実際には国内債券のベア型なので、マイナスのエクスポージャーになる。REITに関しては、インフレ?による国内不動産の評価益狙いと、円安による外貨建てREITの評価益を狙っている。

(まとめ)

  • 日本は株式、債券ともに減少。REITは増加。日本全体としては減少。
  • 先進国は債券は減少。株式、REITは増加。先進国全体としては増加。
  • 新興国も債券は減少。株式は増加。全体としてはほぼ横ばい。
  • 特に日本債券は売りポジション。



今回のリバランスの結果、為替変動の影響を受ける資産の比率が多くなった。ここにきてアベノミクスの息切れも語り始められており、為替に関してはしばらくレンジ相場が続くのではないかと考えている。ただ、圧倒的な政府債務、人口動態、生産性の低さからみて、円が過大評価されているという認識に変わりはなく、積極的に為替リスクを取っていくことにした。

その他の変動は、株式とREITの比率を増やすために債券を売ったため、全体的に債券売り、株式とREIT買いのポートフォリオになった。

ここから今年の積立が始まるわけだが、積立の計画はまた他の記事で書いていくことにする。

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