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リスク寄与度を均一にする「リスク・パリティ・ポートフォリオ」

最近の状況ですが、横ばいが続いており、可もなく、不可もなくといった感じです。 債券価格が下がって、金利は上がる!なんて記事を何度も書いてきましたが、どうもそのような気配はありません。 でも、今のような低金利が続く状況をおかしいと思っていることに変わりはありません。 引き続き、債券ベア投信を買い続けていく所存です。 ----- さて、今日は、リスク・パリティ・ポートフォリオを考えてみようと思います。 ポートフォリオのリスクは、複数の資産がもつボラティリティ(標準偏差)とそれぞれの共分散と各資産の組入比率から算出されます。 このポートフォリオのリスクが最小になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを「最小分散ポートフォリオ」と言います。 一方、「リスク・パリティ・ポートフォリオ」は、各資産のポートフォリオに対するリスク寄与度が均等になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを刺します。 「リスク・パリティ・ポートフォリオ」については、こちらのブログで何度も説明されており、前から気になっていました。 Masaoの「ハーバード流投資術」-資産運用をアツくしよう! http://masaolog.com/ すごく簡単なレポートがありました。 An Introduction to Risk Parity - Hossein Kazemi http://people.umass.edu/~kazemi/An%20Introduction%20to%20Risk%20Parity.pdf レポートでは、 資産Aのリスク寄与度 を算出するには、以下の式で、ということです。 資産Aの組入比率 × [{(資産Aの組入比率 × 資産Aの標準偏差の2乗) + (資産Bの組み入れ比率 × 資産Aと資産Bの共分散)} ÷ ポートフォリオの標準偏差] 資産Bについてもリスク寄与度を算出し、それぞれのリスク寄与度が均等になった組入比率で作成したポートフォリオが「リスク・パリティ・ポートフォリオ」となります。 レポートでは、「Barclay Capital Global Bond Index」と「MSCI World Equity Index」を使った「リスク・パリティ・ポートフォリオ」を例として出しています。 このレポートの結

(追記あり)2015年の投資戦略

■基本的な考え方 毎年の投資の原資を(1)その年の追加投資分、(2)それまでに投資してきた既存投資分に分け、それぞれを(a)経済成熟度(先進国、新興国)✕(b)アセットクラス(株式、債券、リート=不動産)の組合せのどこに配分するか、を考えていくことにしています。 ■2015年の投資計画 (1)追加投資分 追加投資分は、85%を先進国株式、10%を新興国株式、5%を先進国リートに投資することにしました。 先進国株式の85%のうち、約59%(50%)が先進国全体、29%(25%)が米国、12%(10%)が日本という比率にしました。1月、2月は日本と米国が逆の比率で投資しましたが、3月からはこの比率で積み立てていこうと思います。 ※()内は全体に対する比率 2015年分のNISA口座を開設したのでNISA口座に投信で積み立てていきます。NISA口座は投資額が100万円までなので、積立にはちょうど良いと考えています。 あと、今年から三越伊勢丹の積み立てを始めました。毎月10,000円で12ヶ月後の満期になると130,000円分の買い物が出来ます。来年から洋服に使うお金は全てここから出す予定です。投資ではないかもしれませんが、積み立てつながりということで。 (2)既存投資分 2014年までの既存投資分は、追加投資分とは異なり、全体を米国上場のETFで運用することにしました。ETFの特定銘柄について週次リターン(収益率)をプログラムで監視し、下落幅が過去50週の標準偏差の1.28倍を超えた場合に買うことにしました。簡単にいえば、『極端に下げたら買い』を繰り返すロジックです。 投資対象は、先進国株式、新興国株式、米国ハイイールド債券、先進国リートを考えています。 先進国株式は、VTで全体をカバーし、VTIで米国、VGKで欧州を個別に監視し、それぞれ投資比率を少し高めようと考えています。日本株式をどう考えるか迷いましたが、VTに組み入れられた分だけで良いかな、という判断です。 新興国株式は、新興国全体をエマージング・マーケットとフロンティア・マーケットに分け、それぞれVWOとFMを監視します。さらにRSXでロシアの比率を増やそうと考えています。ロシアは最近下落が目立っており、安いですからね。 米国ハイイールド債券は、JNKでカバー