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リスク寄与度を均一にする「リスク・パリティ・ポートフォリオ」

最近の状況ですが、横ばいが続いており、可もなく、不可もなくといった感じです。 債券価格が下がって、金利は上がる!なんて記事を何度も書いてきましたが、どうもそのような気配はありません。 でも、今のような低金利が続く状況をおかしいと思っていることに変わりはありません。 引き続き、債券ベア投信を買い続けていく所存です。 ----- さて、今日は、リスク・パリティ・ポートフォリオを考えてみようと思います。 ポートフォリオのリスクは、複数の資産がもつボラティリティ(標準偏差)とそれぞれの共分散と各資産の組入比率から算出されます。 このポートフォリオのリスクが最小になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを「最小分散ポートフォリオ」と言います。 一方、「リスク・パリティ・ポートフォリオ」は、各資産のポートフォリオに対するリスク寄与度が均等になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを刺します。 「リスク・パリティ・ポートフォリオ」については、こちらのブログで何度も説明されており、前から気になっていました。 Masaoの「ハーバード流投資術」-資産運用をアツくしよう! http://masaolog.com/ すごく簡単なレポートがありました。 An Introduction to Risk Parity - Hossein Kazemi http://people.umass.edu/~kazemi/An%20Introduction%20to%20Risk%20Parity.pdf レポートでは、 資産Aのリスク寄与度 を算出するには、以下の式で、ということです。 資産Aの組入比率 × [{(資産Aの組入比率 × 資産Aの標準偏差の2乗) + (資産Bの組み入れ比率 × 資産Aと資産Bの共分散)} ÷ ポートフォリオの標準偏差] 資産Bについてもリスク寄与度を算出し、それぞれのリスク寄与度が均等になった組入比率で作成したポートフォリオが「リスク・パリティ・ポートフォリオ」となります。 レポートでは、「Barclay Capital Global Bond Index」と「MSCI World Equity Index」を使った「リスク・パリティ・ポートフォリオ」を例として出しています。 このレポートの結

2013年2月末のポートフォリオ

2月は営業日が少なかったせいか、あっという間に終わりました。というわけで、2月のポートフォリオの状況を報告します。


■ポートフォリオ基準価額
基準価額は以下のように推移しました。

1月末:10,520⇒2月末:10504

2月を振り返ると、G20での各国の反応、イタリアの総選挙の影響からか、先月と比べると市場全体がリスクオフ気味になっていたようです。それでもスポーツ紙に株投資をあおるような記事がかかれる等、日本株は下げ幅は小さかったように思います。

現預金、FXを除く保有資産のうち、プラスで終えたのが日本REIT、日本国債のみで他7資産はすべて下落となりました。特に変動が大きかったのが日本REITでプラス6%、コモディティがマイナス5%となり、リスクの高さを見せています。一方で日本国債は、プラス0.6%となり、2月も安定した推移でした。こうなると日本国債で運用したいという機関投資家の気持ちも良く理解できます。

その他の要因としては、FXの自動売買の実装、検証による損失が大きな影響を与えているように見受けられます。引き続き検証は必要ですが、3月以降は、少額ながら利益が出るのではないかと思います。


■直近リターン
  • 1ヶ月:-0.15%
  • 6ヶ月:0.00%
  • 1年:0.00%
  • 設定来:5.04%
直近リターンは先月の上昇が嘘のようにマイナスで終わってしまいました。それでも設定来のリターンは先月の貯金があり、まだマイナスには転じていません。

■資産別構成比率
  • 株式:57.67%⇒64.73%
  • 債券:9.27%⇒11.21%
  • REIT:16.94%⇒19.58%
  • コモディティ:0.00%⇒0.86%
  • FX:4.14%⇒3.01%
  • 現預金:11.97%⇒0.61%
資産別でみると、現預金、FXの減少とそれに伴う株式、債券、REITの増加が見られました。REITは日本REITがプラス6%となったことも比率の増加要因となっています。また、先月から積立を開始したコモディティがわずかに増えています。


■地域別構成比率
  • 日本:32.50%⇒35.52%
  • 先進国:29.05%⇒33.25%
  • 新興国:22.34%⇒26.74%
  • その他:16.12%⇒4.49%
地域別では、ほとんどがその他(コモディティ、FX、現預金)の減少で、その現象に伴って日本、先進国、新興国が増加しています。


■地域別+資産別構成比率
  • 日本株式:23.30%⇒24.88%
  • 日本債券:0.08%⇒0.18%
  • 日本REIT:9.12%⇒10.46%
  • 先進国株式:16.67%⇒19.41%
  • 先進国債券:4.55%⇒4.73%
  • 先進国REIT:7.82%⇒9.11%
  • 新興国株式:17.70%⇒20.44%
  • 新興国債券:4.63%⇒6.30%
  • コモディティ:0.00%⇒0.86%
  • FX:4.14%⇒3.01%
  • 現預金:11.97%⇒0.61%
大きく変わった資産は現預金で、年末年始のクレジット利用の支払いのため、余裕資金を充てた恰好になりました。その他資産については、大幅な変化はありませんでした。

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やはり最近の関心は、FXの自動売買です。現時点で、検証結果からは悪くない成績が出ていますが、まだまだ完成度は低く、カイゼンが必要になってくるかと思います。FXであっても大儲けはするつもりはなく、安定運用を目指しています。

ただ、FXの場合には、業界、業者の動向に左右され、いつその戦術が使えなくなってもおかしくない状況にある運用方法です。FXの自動売買のみに絞れば、
  • 業界の動向の把握
  • 短期間の利益の増大
  • 代替手段の模索
を常に意識していくほかありません。

パフォーマンス高いプログラムが実装できた場合には、当初の目標比率を変えてでも利益の増大を目指していこうと思います。

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