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リスク寄与度を均一にする「リスク・パリティ・ポートフォリオ」

最近の状況ですが、横ばいが続いており、可もなく、不可もなくといった感じです。 債券価格が下がって、金利は上がる!なんて記事を何度も書いてきましたが、どうもそのような気配はありません。 でも、今のような低金利が続く状況をおかしいと思っていることに変わりはありません。 引き続き、債券ベア投信を買い続けていく所存です。 ----- さて、今日は、リスク・パリティ・ポートフォリオを考えてみようと思います。 ポートフォリオのリスクは、複数の資産がもつボラティリティ(標準偏差)とそれぞれの共分散と各資産の組入比率から算出されます。 このポートフォリオのリスクが最小になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを「最小分散ポートフォリオ」と言います。 一方、「リスク・パリティ・ポートフォリオ」は、各資産のポートフォリオに対するリスク寄与度が均等になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを刺します。 「リスク・パリティ・ポートフォリオ」については、こちらのブログで何度も説明されており、前から気になっていました。 Masaoの「ハーバード流投資術」-資産運用をアツくしよう! http://masaolog.com/ すごく簡単なレポートがありました。 An Introduction to Risk Parity - Hossein Kazemi http://people.umass.edu/~kazemi/An%20Introduction%20to%20Risk%20Parity.pdf レポートでは、 資産Aのリスク寄与度 を算出するには、以下の式で、ということです。 資産Aの組入比率 × [{(資産Aの組入比率 × 資産Aの標準偏差の2乗) + (資産Bの組み入れ比率 × 資産Aと資産Bの共分散)} ÷ ポートフォリオの標準偏差] 資産Bについてもリスク寄与度を算出し、それぞれのリスク寄与度が均等になった組入比率で作成したポートフォリオが「リスク・パリティ・ポートフォリオ」となります。 レポートでは、「Barclay Capital Global Bond Index」と「MSCI World Equity Index」を使った「リスク・パリティ・ポートフォリオ」を例として出しています。 このレポートの結

債券(米国、日本)ベア投信を追加購入

なかなか金利が上がりませんね。
(債券価格が下がりませんね。)

今月の前半は金融緩和縮小が示唆され、金利が上昇に転じかけたのですが、すぐに是正されてしまいました。米国10年債利回りで2.6%を超える日もありましたが、本日(7/23)朝時点で、2.48%と2.5%を割り込んでいます。日本の10年債利回りも、0.9%近くあったものが0.78%と随分と下がってきてしまいました。

参議院議員選挙で自民党が勝ち、いわゆるねじれ国会を解消したことで、アベノミクスの追い風になることでしょう。私自身、アベノミクスの恩恵を一部受けたこともあり、現時点では悪い気はしないものの、長期的には大きなメリットもデメリットも見えてこないというのが本音です。

日本維新から出馬し、初当選した藤巻健史氏のブログ?に書かれているように、金利が上昇しない不思議を感じているのですが、それだけ中央銀行による債券を含む資産の購入というのは、金融業界にとって信用に足るものなのでしょうか。もしくは、藤沢数希氏が著書、「外資系金融の終わり」で書かれているようなモラルハザードの影を少なからず感じますね。

そのような中であっても変わらず債券は売りです。金利が低い=債券が高いうちに売り、金利が高くなる=債券が安くなれば買う、これだけです。債券の利回りによるリターンしか見ていないとこれができません。株価は不安定だし、債券利回りは低くて投資妙味がないし、と。

米国の10年債利回りの推移
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=USGG10YR%3AIND

日本の10年債利回りの推移
http://www.bloomberg.co.jp/apps/cbuilder?T=jp09_&ticker1=GJGB10%3AIND

米国は景気回復の兆しも見えてくるでしょうし、来年以降は緩和策の縮小が始まりそうです。年内はFRBも慎重な発言で現在の水準を維持しようとするか、緩やかな金利上昇にコントロールするような気がします。ただ、日本の国債は参院選の結果もあり、年内は下落トレンドが続くでしょう。

個人的には、足元の利回りの横ばい、下落は仕込み期間と考え、債券ベアの一択です。ベア型の買い付け方法は口数買付ですので、自動的に買い付けることができません。(SBI証券)ですので、基本的には、毎月手動で買付を実施していきます。

本日、早速買い付けました。それぞれ、最低購入単位です。

一点注意しなければいけないのは、ベア型の多くは、レバレッジが効いていること。債券の値動きに対して数倍のレバレッジがかかることになります。10000円分のブルを持てば40000円分の債券を売りポジションと同じ効果をもたらします。今回の購入額であれば、以下のような値動きになりますね。
  • 野村-スーパーボンドベアオープン3(日本債券4倍ベア):5287円*4倍の値動き
  • 野村ブルベアセレクト5(米国債券4倍ベア):9423円*4倍の値動き
アベノミクスの先の金利上昇を見越しているなら、ポートフォリオの一部を使って債券を売るというのも投資の幅が広がるかもしれませんよ。

引き続き応援おねがいします。

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