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リスク寄与度を均一にする「リスク・パリティ・ポートフォリオ」

最近の状況ですが、横ばいが続いており、可もなく、不可もなくといった感じです。 債券価格が下がって、金利は上がる!なんて記事を何度も書いてきましたが、どうもそのような気配はありません。 でも、今のような低金利が続く状況をおかしいと思っていることに変わりはありません。 引き続き、債券ベア投信を買い続けていく所存です。 ----- さて、今日は、リスク・パリティ・ポートフォリオを考えてみようと思います。 ポートフォリオのリスクは、複数の資産がもつボラティリティ(標準偏差)とそれぞれの共分散と各資産の組入比率から算出されます。 このポートフォリオのリスクが最小になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを「最小分散ポートフォリオ」と言います。 一方、「リスク・パリティ・ポートフォリオ」は、各資産のポートフォリオに対するリスク寄与度が均等になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを刺します。 「リスク・パリティ・ポートフォリオ」については、こちらのブログで何度も説明されており、前から気になっていました。 Masaoの「ハーバード流投資術」-資産運用をアツくしよう! http://masaolog.com/ すごく簡単なレポートがありました。 An Introduction to Risk Parity - Hossein Kazemi http://people.umass.edu/~kazemi/An%20Introduction%20to%20Risk%20Parity.pdf レポートでは、 資産Aのリスク寄与度 を算出するには、以下の式で、ということです。 資産Aの組入比率 × [{(資産Aの組入比率 × 資産Aの標準偏差の2乗) + (資産Bの組み入れ比率 × 資産Aと資産Bの共分散)} ÷ ポートフォリオの標準偏差] 資産Bについてもリスク寄与度を算出し、それぞれのリスク寄与度が均等になった組入比率で作成したポートフォリオが「リスク・パリティ・ポートフォリオ」となります。 レポートでは、「Barclay Capital Global Bond Index」と「MSCI World Equity Index」を使った「リスク・パリティ・ポートフォリオ」を例として出しています。 このレポートの結

2013年6月末のポートフォリオ

■ポートフォリオ基準価額
5月末:12,157円/10,000口

6月末:11,013円/10,000口

日経平均は0.1%のプラスでしたが、私のポートフォリオの基準価額は、大幅なマイナスとなりました。円高による直接的な為替評価益の減少、間接的な日本株の下落、この二点が今回の基準価額下落の大きな要因でした。

■直近リターン
  • 1ヶ月:-9.41%
  • 6ヶ月:10.13%
  • 1年:10.13%
  • 設定来:10.13%
年初以来、月次では最大の下げ幅でした。年初以来、積み上げた評価益の半分を失った計算です。決して突出した成績ではないんですが、充分ですね。


■資産別構成比率
  • 株式:63.07% ⇒ 71.46%
  • 債券:0.98% ⇒ 1.34%
  • REIT:17.32% ⇒ 0.00%
  • コモディティ:0.93% ⇒ 1.14%
  • FX:1.58% ⇒ 3.00%
  • 現預金:16.12% ⇒ 23.07%
REITの利益を確定した為、資産別構成比率が大きく変動しました。また、REITの売却資金を再投資しなかったので、現金が増加しました。


■地域別構成比率
  • 日本:32.93% ⇒ 22.10%
  • 先進国:29.13% ⇒ 26.55%
  • 新興国:19.31% ⇒ 24.15%
  • その他:18.63% ⇒ 27.21%
日本は、REITに加え、株式も売却したため、10%の減少でした。先進国はREITを売却ため、3%の減少。新興国は特に変動もなく、相対的に比率が増加しました。現預金を含むその他の比率も増加しました。


■地域別+資産別構成比率
  • 日本株式:23.73% ⇒ 21.61%
  • 日本債券:0.38% ⇒ 0.48%
  • 日本REIT:8.82% ⇒ 0.00%
  • 先進国株式:20.03% ⇒ 25.70%
  • 先進国債券:0.60% ⇒ 0.85%
  • 先進国REIT:8.50% ⇒ 0.00%
  • 新興国株式:19.31% ⇒ 24.15%
  • 新興国債券:0.00% ⇒ 0.00%
  • コモディティ:0.93% ⇒ 1.14%
  • FX:1.58% ⇒ 3.00%
  • 現預金:16.12% ⇒ 23.07%
やはり、大きな動きは日本と先進国のREITを売却し、比率がゼロになった点でしょう。その他は、そこまで大きな変動もなく、REITの売却資金がほぼそのまま現預金になったくらいでしょうか。


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5月末にオーバーコンフィデンスといったばかりで、逃げ遅れた結果がこれです。大幅なマイナスになった6月ですが、良い機会です。上半期も終わりましたし、ここらで一度仕切り直します。FX、海外ETF、個別株、積立でポートフォリオを組みなおします。

引き続き応援おねがいします。

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