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リスク寄与度を均一にする「リスク・パリティ・ポートフォリオ」

最近の状況ですが、横ばいが続いており、可もなく、不可もなくといった感じです。 債券価格が下がって、金利は上がる!なんて記事を何度も書いてきましたが、どうもそのような気配はありません。 でも、今のような低金利が続く状況をおかしいと思っていることに変わりはありません。 引き続き、債券ベア投信を買い続けていく所存です。 ----- さて、今日は、リスク・パリティ・ポートフォリオを考えてみようと思います。 ポートフォリオのリスクは、複数の資産がもつボラティリティ(標準偏差)とそれぞれの共分散と各資産の組入比率から算出されます。 このポートフォリオのリスクが最小になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを「最小分散ポートフォリオ」と言います。 一方、「リスク・パリティ・ポートフォリオ」は、各資産のポートフォリオに対するリスク寄与度が均等になる構成比率で組み合わされたポートフォリオを刺します。 「リスク・パリティ・ポートフォリオ」については、こちらのブログで何度も説明されており、前から気になっていました。 Masaoの「ハーバード流投資術」-資産運用をアツくしよう! http://masaolog.com/ すごく簡単なレポートがありました。 An Introduction to Risk Parity - Hossein Kazemi http://people.umass.edu/~kazemi/An%20Introduction%20to%20Risk%20Parity.pdf レポートでは、 資産Aのリスク寄与度 を算出するには、以下の式で、ということです。 資産Aの組入比率 × [{(資産Aの組入比率 × 資産Aの標準偏差の2乗) + (資産Bの組み入れ比率 × 資産Aと資産Bの共分散)} ÷ ポートフォリオの標準偏差] 資産Bについてもリスク寄与度を算出し、それぞれのリスク寄与度が均等になった組入比率で作成したポートフォリオが「リスク・パリティ・ポートフォリオ」となります。 レポートでは、「Barclay Capital Global Bond Index」と「MSCI World Equity Index」を使った「リスク・パリティ・ポートフォリオ」を例として出しています。 このレポートの結

2013年1月末ポートフォリオ

1月が終わりましたので、ポートフォリオの状況を報告します。

■ポートフォリオ基準価額
2013年1月31日現在の基準価額:10520円

2013年1月3日の資産額を1口1円として、10000口あたりの価格の推移を記録しています。追加投資の場合には、基準価額は変わらず、投資口数が増えるので、純粋な運用損益のみが基準価額に反映され、運用のパフォーマンスを見るのに適しているはずです。

1月は日本の株高と円安の進行によって、運用益が膨らみました。1月10日前後には、リバランスによる資金の移動を行ったため一時的な落ち込みが発生しました。


■直近リターン
  • 1ヶ月:+5.2%
  • 6ヶ月:---%
  • 1年:---%
  • 設定来:+5.2%
基準価額の算出を始めてから1ヶ月が経過しましたので、直近リターンも更新しました。年始の基準価額10000円から10520円となり、1月は5.2%のリターンとなりました。


■資産別構成比率
  • 株式:57.67%
  • 債券:9.27%
  • REIT:16.94%
  • コモディティ:0.00%
  • FX:4.14%
  • 現預金:11.97%
1月中に行った以下3回の売買で債券の比率が下がり、株式、リートの比率が上がりました。当初の「今年は株式とリートの比率を上げる」という考えに近くなっています。


■地域別構成比率


  • 日本:32.50%
  • 先進国:29.05%
  • 新興国:22.34%
  • その他:16.12%
地域別にみると12月末の比率と比べ、新興国の比率が上がっています。先進国と新興国の資産を外貨建て資産と考えれば、円と外貨の比率はほぼ半分ずつとなっています。円安対策には良いですが、円高になると苦しい展開も予想されます。
■地域別+資産別構成比率

  • 日本株式:23.30%
  • 日本債券:0.08%
  • 日本REIT:9.12%
  • 先進国株式:16.67%
  • 先進国債券:4.55%
  • 先進国REIT:7.82%
  • 新興国株式:17.70%
  • 新興国債券:4.63%
  • コモディティ:0.00%
  • FX:4.14%
  • 現預金:11.97%
12月末から大きく変わったのが日本債券がほぼ0%となった点でしょうか。また日本REITと先進国REIT、新興国株式が大幅に増え、先進国債券が大幅に減っています。債券から株式、REIT への切り替えを進めた結果です。


積立による投資は自分のスタイルを確立しつつあり、普段はあまり考えることもありません。一方でFXは、一時的にプラスになることもありますが、納得できるアルゴリズムの発見には未だ至っていません。今後、良いアルゴリズムが見つかれば順次公開していこうと思います。

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